4月1日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三十一日】セーラ市長は三十日、マルタ前政権からの引継会計決算書をサンパウロ市会計検査院に提出した。それによると昨年分の債務総額十億一千八百万レアルに対し、収入は五億八千万レアル強の見込みで、残り四億三千万レアル強は繰越準備金がなく、新政権の負担になっている。さらに集積されていない債務や州からの入金に不透明な部分があるが、負担額は六億六千万レアルになると見積られている。会計検査院では九十日以内に内容の正否をチェックした上で市議会に送付する。
市の支出を規制する財政責任法第四十二条では、後任市長に、債務全額の準備金を引き継がなければならず、検査院で今回の報告書が正当と認められた場合、マルタ前市長は同法違反に問われる。罪が認められると政治活動の禁止と、刑事告発の場合は六カ月から二年の有罪となる。
これに対しセーラ市長は法が判断するものとしているが、マルタ前政権陣営は猛反発し、刑事裁判で争うとの声明文を発表した。これまでに検査院は、エルンジーナ元市長(二年目から四年目)とピッタ元市長(三年目と四年目)の会計報告書を不当として却下した経緯がある。