バッテパッポ

4月1日(金)

 五月一日に最低賃金が現行の二百六十レアルから三百レアルに引き上げられるのにともない、年金の調整も六・三六%になる見込み。年金受給者協会が試算したもので、この調整率は、ブラジル地理統計院(IBGE)の消費者物価指数を基本としている。
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 サンパウロ市当局は六月から、交差点の信号待ちの車相手に物を売りつけたり金品をねだる子供らの摘発を行うことを決めた。青少年非行防止策の一環で、補導した後に親を呼び、指導した後に引き渡す。身寄りのない少年らは収容所で引き取る。とりあえず少年らが最もたむろしているサント・アマーロ区のトレーゼ広場、ピニェイロス、セー、ビラ・マリアーナ、イピランガ、モッカの各区が対象となる。
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 アウキミンサンパウロ州知事はサンパウロ市タトゥアペー区の少年更生施設(フェベン)廃止を決定するとともに、建物を撤去して公園にすることを発表した。三十二万平米の広さで州立ベレン公園と名づけられた公園の青写真を公開した。いっぽうで二〇〇二年に閉鎖したカランジル区の刑務所跡の一部を公園としたが、残っている4棟の建物を取り壊して、職業訓練所、通信センター、芸術学校を設立することを明らかにした。工事は六月に開始。
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 環境局によると、サンパウロ州海岸地方で海水の汚濁が進み、海水浴に適していると判断された海岸は、昨年わずか三二%だった。二〇〇三年は四八%だったことから、汚濁が急速に進んでいることになる。同局が九都市三十七海岸の水質を検査した結果、汚濁の最大の原因は下水の流入で、海中で水藻と、有毒ヘドロの異常発生を引き起こしていると指摘。さらに過去二年間の大雨でゴミなどの有機物が流れ込んだのも一因となっており、各市の整備を急がなければ、海水浴場が失われる危険性があると同局は警告している。