3月30日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】社会保障省は、社会保障院(INSS)の赤字解消策の一環として、新たに設けられるサッカーくじの収益金の半分を、サッカークラブの同院への負債埋め合わせに使うことを検討している。
同省によると、全国で正式に登録されている六百五十のサッカークラブのうち、四百三十のクラブは負債をめぐって何らかの訴訟問題を抱えており、同院への負債を抱えていないのはわずか十二クラブ。クラブ全体の負債は五億レアルと推定されている。
サッカークラブの救済策としてスポーツ省は「チーム・マニア」という名のサッカーくじを六月に新設する計画で、ジュカー社会保障相はこの新しいくじに便乗し、現在まで支払不可能とされてきた同院への負債を解消したい考えだ。
また、同省は国庫庁を通さずに直接収益金を受け取るよう求めている。同相によると、現在スポーツくじの収益金の一六%を同省が受け取ることになっているが、財務省を通すため実際には社会保障省には回ってこないという。同省は受け取る割合を一%に下げてでも、同省が直接受け取れるよう交渉している。