3月30日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】リオ市中心部カンポ・デ・サンタナ公園内に二十八日、海軍による応急診療所が開設され、十九人の医師が八つのテント内で診療に当った。まるで野戦病院の様相を呈した。
リオ市内の市立病院や保健所が予算不足からまともな応対ができず連邦政府が介入して閉鎖されたため、先週の空軍に続き、海軍が協力を申し出たもの。テント開設については、何故かマイア市長は環境破壊を理由に許可しなかったが、裁判所の裁可によりオープンした。
徹夜で行列に並んだ人も多く、五時の診療開始から一時間半の間、百五十七人が診察を終え、六百三十六人が順番待ちをしていた。正午にはこれが二千五百人に膨れ上り、海軍側では人数制限を行う始末だった。診療は小児科、婦人科、整形外科、内科一般に制限したにもかかわらず、ありとあらゆる症状の市民が詰めかけ、リオ市内の病院不足の惨状を物語っていた。