3月23日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】二十二日の「世界水の日」を記念(?)して、環境省は二十一日、水の消費税を徴収することを決めた。実施は来週からの見込み。同省によると、水資源の確保と上水道の浄化装置改修のための積立金とするもので、各上水道施設によって税額は異なるが、平均で一立方米〇・〇二レアルとなる。
各家庭ではこれまでの料金の二%増となる。工場や企業では大幅な出費増となる。とくにかんがい用に水の消費が多い農家はかなりの負担となる。ブラジルにとっては、とんだ「苦い水の日」となった。同省ではこれにより二十年後に四百億レアルの積立金が達成できるとしている。しかしこの税金は国庫に入ることから、関係者はほかの用途に使用されることを心配している。
世界水の日に当り、東京の国連大学は、ブラジルのパンタナルの水資源が世界の自然環境や動植物の形態、天候に及ぼす影響が大きいとして、特別に保護されるべきだとの声明を発表した。