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パスコアの卵、20%販売増へ=スーパー各社、自社ブランドで攻勢

3月18日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】聖週間のシンボルとされ、贈り物の定番となっているオーヴォ・デ・パスコア(卵型のチョコレート)の販売が、今年は二〇%増加する見込みだ。
 国内三大スーパーのポン・デ・アスーカル、カレフール、ウォルマートが予想したもので、前者二店は昨年比二〇%増、ウォルマートは二五%増と強気の予想を立てている。最大手のポン・デ・アスーカルはこの期間向けに昨年より一〇%増、五千五百トンのチョコレートを購買済みで、このうち三千トンは卵型となっている。
 卵型チョコレートは例年通り従来のブランドに加え、自社ブランドを売り出すほか、系列のエストラ、コンプレベン、センダの各店の独自ブランドを発売する。とくに子供向けに味を調合するという。これらブランド品だけで昨年比一〇%の売り上げ増を図る。このほか人気商品のコロンバ・パスカルは昨年比四七%増の二百万個の売り上げを見込んでいる。
 カレフールでは五%増の五千トンを手当している。値段は昨年比四・七%高にとどめ、とくに自社ブランドの売り上げは三八%増を目論でいる。ウォルマートは詳細を明らかにしていない。
 いっぽうでチョコレート製造業界では、この期間の消費を昨年対比五%増の一万九千四百トンと見積もっている。これは年間消費の一一・六%に相当する。値段については約一〇%の値上げを見込んでいる。これにより売り上げ総額は五億三千五百万レアルとなる。いずれにしても一年の穫入れ時で業界は活況を呈している。