3月18日(金)
ニッケイ新聞社のパラグァイ国総取り扱い人、森口恒良さんが、このほど「パラグァイ移民の苦闘を偲ぶ二つの詩があります。どなたか(ブラジルの日系人が)作曲してくれませんか」と申し入れてきた。ブラジルの作曲家に依頼に来る前、パラグァイ国内で「だれかいませんか」と募ったのだが、いなかったという。
作詞者は、昨年、パラグァイ国内を旅行した日本の演歌歌手・竹はじめさん(男性)である。竹さんは、作曲家・小林亜星さんに見い出されて歌手デビューしており、自作の詩で歌っている演歌も数曲CDにおさめられている。旅行後、日本に帰って、パラグァイの移民一世に聴いた話を詩にしたようだ。竹さんと親しくなった日系人たちは「日本でヒットするかもしれない」とひそかに期待している。
詩は「闘志を燃やせ~パラグァイ」と「歴史を語る~パラグァィ」。つぎに詩の一番を紹介する。
《闘志を燃やせ》
異国の大地に夢を見て
さらば故郷を後にした
俺がやらなきゃ誰がやる
我ら同志の合言葉
ああ、人生のパラグァイ
果てなく続く大航路
×
《歴史を語る》
広い背中に手をひかれ
幼い胸は震えてた
揺られて二ケ月移民船
降り立つ港は濡れていた
これから先は家族して
力を合わせ生きようと
優しく笑う母の顔
あれも今では思い出か
×
どちらも三番まで作詞されている。作曲をしてもいい、という人はニッケイ新聞社編集局の「かんだ」(電話3208・3977)まで連絡下さい。