3月17日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】サンパウロ州で寄せられる消費者からの苦情の中では、電話に関するものが最も多く、とくに携帯電話の苦情が急増している。
消費者保護センター(プロコン=Procon)が昨年一年間に寄せられた苦情をとりまとめた結果、電話が三九%を占めた。このうち半数は携帯電話で、使用が広まるにつれて苦情も増加していることが実証された。残りは固定電話だった。
次いで、一昨年までトップだった銀行の一九%、さらに順に保健プランとクレジットカードが共に九%、投資関連が六%、電気、水道、テレマーケッティング、ディスカウントカード、クラブ組織がそれぞれ三%だった。
プロコンは行政指導の権限を有し、目に余るものや消費者保護法に違反する業者に罰金を科すことができる。今回の結果を踏まえ、電話各社の代表を招集して対策を立てることを検討している。前回は銀行業界と同様の措置を取り、効果を上げた。
企業別苦情件数のワーストテンのトップはテレフォニカの一千四十二件、次いでヴィーヴォの六百六十一件と電話会社が占めた。そのほか順に、エレトロパウロ四百五十六件、ラボリオザス(保健プラン)四百三十七件、エンブラテル三百十八件、クラーロ二百三十件、イマージェン二百二十七件、ソレマル・ホテル二百四件、バロル・カピタリザソン(投資)二百件、クレジカード百七十五件だった。
上位六社のうち四社を電話会社が占めている。苦情の内容は携帯電話の性能が低いのと、サービスの内容が宣伝のそれと違うというのに加え、固定電話と同様、オペレーターのサービスや情報の誤りが多い。
いっぽうで、苦情を受けたというプロコンの指摘に返答または釈明を行わなかった企業リストでは、ラボリオザスとネクステル(電話)の二社が皆無で、プロコンのブラックリストに上った。このほか、ローマ保険が九一%(回答なしの比率)、ソレマル・ホテルが八四%、エレトロパウロが七六%、サムスン(家電)が七六%、シーメンス(同)が七四%、ブラデスコ銀行が六二%、ブラジル銀行が六一%、TIMが五八%だった。これらの企業はプロコンの追及を受ける。