3月17日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】貧困撲滅の一環として、ルーラ大統領の肝入りで登場した家族支援金(ボルサ・ファミリア)で大量のニセ申告があることが、社会開発省の調べで明るみに出た。
これは支援金受給者のデータをコンピューター処理した結果判明したもので、対象者六百五十万人のうち、四・四%に相当する二十八万六千八百人が不正に支援金を受け取っていた。中には男性なのに妊娠して授乳しているとか、六歳以下の男児が乳児にオッパイをやっているとか、小学校四年生なのに「乳児」だとか、バレてもともとのニセ申告が大量に判明した。当然支給は打切られている。
いっぽうで登録に不備が多く、住所の記載がないものや、身分証明などの必要書類はおろか、氏名が欠けているものもある。第三者が架空の人物をデッチ上げて支援金を自分の懐に入れているとみられている。