3月17日(木)
ブラジル広島神楽保存会(細川晃央会長)に母県広島から、強力な助っ人が二人来伯―。
郷土に伝わる伝統芸能をブラジルに伝えようと活動している同保存会に技術指導を行うため、安芸太田町津浪神楽団の団長末田健治さん(55)と、尾坂秋三さん(77)が十五日来伯した。
今回の指導員派遣は国際交流基金の「日本文化紹介助成」によるもので、約一カ月の滞在中、舞や太鼓の叩き方などの技術、お面の作り方を指導。同保存会メンバーと一緒に公演も三度行う。
十八日にはパラグアイのイグアスー移住地を訪れ、神楽の実演やビデオ上映などが予定されている。
十五日夜に開かれた歓迎会で末田さんは、「ブラジルで神楽が伝承されているのは喜ばしいこと。自分たちも気を引き締めていきたい」と話した。
細川会長と中学校時代の同級生でもある尾坂さんは、神楽を受け継ぐ二世、三世がいることに「神楽の人を引きつける素晴らしさじゃないでしょうか」とうなずいていた。
末田さんは四月四日まで、尾坂さんは十一日まで滞在する。
指導が行われるワークショップは二十一日から二十四日、二十七、八日と三十日、四月一日、四日から九日に開催。時間は午前十時から正午、午後二時から五時、午後七時から九時半までの三回。
公演はブラジル日本文化協会(二日午後二時)、サンパウロ市立文化センター(三日午前十一時)、カンピーナス日伯文化協会(十日午後二時)。
詳しくは広島県人会(電話11・3207・5476)まで。