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コラム 樹海

 中国や北朝鮮に台湾など日本を取り巻く周辺は危険がいっぱいある。金正日総書記が率いる国は列島に乗り込んできての拉致があるしノドンとテポドンのミサイルも持っている。最近は核兵器も所有しているの情報もあるし、危なっくて仕方がない。中国は今や完全な軍事大国であり今年の予算も昨年比17%増と激しい。その揚げ句に原子力潜水艦で日本の領海を侵犯するという無道もある▼こんな状況で最も危ういのは中台関係の悪化であり、戦争勃発の可能性も否定できない。日本などの国会に相当する中国人民代表大会が採択した「反国家分裂法」が、真に危険な様相を呈している。台湾が独立に繋がる行為をとったなら「非平和的方法をとる」と明記した法律である。何のことはない軍事力を使いますと宣言している。つまり―「人民解放軍を差し向けて戦争をします」と堂々と語っている▼中国は「台湾問題は国内の事」としているが、陳水扁総統を始めとして台湾の人々は「なんとか独立したい」と望んでいるのが本音といっていい。これは親日家の李登輝氏も同じであり、以前の総統選挙のときに中国が台湾海峡にミサイルを発射したり軍事的な圧力を掛けたけれども、米軍の航空母艦2隻が緊急出動して紛争が避けられたの事実も決して忘れてはなるまい▼米大統領報道官は、この法案に反対を表明しているが、日本や韓国なども全く同じ意見な筈である。事があれば「軍事力」の短絡が許される時代ではもうない。ここは中国の党と政府の自制を強く求め飽くまでも「平和的な解決」を目指してもらいたい。  (遯)

05/3/15