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体にいい焼酎=血栓予防で効果大

健康広場

3月9日(水)

 日本は空前の焼酎ブーム――。かつては「臭いがきつい」「親父くさい」などと敬遠された焼酎も、今では若い女性などを中心に需要も高まり、定価二千七百円の銘柄がインターネットで十倍以上の価格をつけることもある狂乱ぶり。そんな地球の反対側でのブームはさておき、ここブラジルでも焼酎は手に入れることが出来る。その健康への効能を考えてみたい。
 日本人の死因としてガンや心臓疾患に続いて挙げられる脳疾患の病。こうした症状の大きな原因となるのが、血の固まりが血管を防いでしまう血栓症だ。よく最近、健康のキーワード的に用いられる言葉に「サラサラの血液」というものがあるが、まさしく焼酎はよどんだ血液をきれいにし、サラサラにしてくれる効能があるのだ。
 百薬の長とさえいわれる酒――。かつて長寿世界一として知られた故・泉重千代さんも、毎日二合の焼酎を飲むことを欠かしていなかったというエピソードはよく知られるところ。それでは具体的にその効能の原因を見てみよう。
 汚れた血をきれいにするのに欠かせない酵素であるプラスミノーゲンは、焼酎のあの独特の臭いが活性化してくれる。一時期、血栓を溶かす健康酒として人気を集めたワインよりも、焼酎のほうが1・5倍も血栓を溶かす効能が高いというデータもある。その仕組みはこうだ。
 まず臭いを嗅ぐことで、鼻腔や肺から血管に吸収され、さらに血中でプラスミノーゲンの働きを活発にしてくれる。もちろん、飲むことによっても同様の効果は発揮される。ただし、飲みすぎは禁物ということを忘れずに。

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