3月5日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】政府は三日、今年の一般会計支出に上限を設定し、経費削減を強制する通達を発行することを明らかにした。これは先週発表した投資も含む百五十九億レアルの予算削減の一環で、来週には正式に通達される。
それによると、国会運営費の支出の上限は六十億レアルに限定され、昨年の支出と同レベルとした。これにより各省は、水道やエネルギー、データ処理、清掃管理、燃料、家具や事務機器、人件費などの節約を強いられる。
今年度予算の支出総額は八百七十四億レアルで、そのうち一般会計は六百六十一億レアルとなっている。このうち国会運営費は通常一〇%とみられ、今年の運営費は六十六億レアルとなるが、今回の措置で六億レアルが削減される見通し。
一般会計に含まれる社会福祉とくに貧困層援助の八十億レアルと保健衛生の二百億レアルは不動となっている。さらに税収が増えると、この措置は緩和されるか、追加予算が承認される。去年の場合、当初予算より百五十億レアルの増収があったが、このうち一般会計には三十億レアルのみが割り当てられた。残りは年に増加する年金(INSS)支払いに当てられた。
これを受けてレナン上院議長は三日、今年の上院での運営費を三億レアル節約することを宣言した。先週の会議で一億一千万レアルの削減を申し合わせたが、さらに上乗せした。上院の支出予算は下院と同額の二十四億レアルで、その九十%は国会運営費となっている。上院議長は経費節減を宣言するにともない、下院議長が提言した議員昇給のお手盛案を拒否して、下院議長との溝を深めるとともに、下院議員らの不評を買った。にもかかわらず、経費削減の大義名文を押し通すとの硬い態度を貫いている。
上院の国会運営費の内訳は、議事堂や議長および議員宿舎の管理費、水道や光熱費、公用車の維持費に加え、最もウェイトの大きい議員給与と諸手当がある。議員執務室の経費を含めずに八十一人の上議は一人当り一カ月十万一千レアルの経費となる。いっぽうで五百十三人の下議は同様七万九千レアルの経費がかかる。基本給与は一様に一万二千八百レアルだ。