3月5日(土)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙四日】国立保健財団(Funasa)のチームが三日、マット・グロッソ・ド・スル州ジャポロン市にあるインジオの集落で、栄養失調状態にある五歳未満の子ども百九十八人の救出活動を開始した。
同財団によると、同集落で栄養失調の子どもは全体の二三%を占め、うち九十八人は重度の栄養失調状態にあるという。同州の全集落の平均は一二%となっている。
同集落のリーダー、ゴンサルベスさん(31)は、栄養失調の原因は政府の不十分な対策にあると話す。集落のインジオ約四千三百人に対し耕作地は千七百ヘクタールしかなく、パラグアイ国境を越えて入ってくるインジオもあって、集落の人口は二年間でほぼ倍増した。飢餓ゼロ対策の一環として支給される農作物の種子が播種期を遅れて到着するのも一因だという。