3月1日(火)
武装した十五人組が二十七日朝、サンパウロ市ラッパ区ジョルジ・アメリカーノ通りにあるマンションビルのうち十戸を襲い、現金や貴金属、電子機器を盗んだ。早朝二人が管理人室へ現れ、知人の訪問と告げた。管理人が内線電話器を取ると、訪問者は無用だとピストルを突き付け、ガレージを開けさせた。被害者の証言では、犯人らは全員無線ラジオを持ち、目抜き帽をかぶっていた。発音は正しく、常習犯特有の隠語も使わず、乱暴な素振りはなかった。
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サンパウロ州フランカ市の警察は二十四日、サンパウロ州立大学(Unesp)構内で二〇〇〇年以降発生した、約二十件に上る強姦事件の容疑者として同大学のダンス指導員(41)を逮捕した。被害者の一人のハンカチに残された精液をDNA鑑定した結果、指導員のものと判明。当人は鑑定結果にミスがあると、犯行を否認している。
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マット・グロッソ・ド・スル州ドウラードス地方で二十六日、二歳四カ月のインジオの男児が死亡した。死因はまだ不明だが、栄養失調ではないとみられる。今年一月以降、同地方では六人の乳幼児が死亡。栄養失調にあるインジオの子供は一二%と、インジオ以外の子供のほぼ二倍、乳児死亡率は千人当たり六〇・五人に上る。
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サンパウロ市内のカトリック教会六か所で一年以上、未訓練労働者の職務指導と職業のあっせんが行われていた。あっせん数二万四千件、就職者数九千人で、統一中央労組(CUT)あっせんの一万九千人の半数近くに達する。教会が就職をあっせんした人はほとんどがホームレスで、就労のために衣服を着せ、身分証明書を申請するなどの支援を教会は行っていた。二〇〇四年以降は労働者支援基金(FAT)から資金援助を受けた。〇五年は規模を倍増する予定だ。