日本のプロ野球再編で超有名になった「楽天」や「ライブドア」だが、我らのような古い移民にはどんな会社なのかさっぱりわからない。が、相当なお金持ちらしい。インターネット関連の企業であり、気鋭の経営者は30代と若い。言わば情報産業であって自動車や鉄鋼を製造する工場や大量の労働者はいない。むしろ、小人数の知的集団と見た方がいい▼兎に角―500億円とか1000億円もの超大金が、軽々と動くらしい。この業界の先輩としては孫正義氏が率いる「ソフトバンク」があり、こちらも大金持ちなのである。話題の人・ライブドアの堀江貴文氏は東京大学だし、「楽天」の三木谷浩史氏は一橋大から旧日本興業銀行に入ったエリート組で知られる。勿論、今の会社の創業者であり何回もの苦難もあったように聞く▼パソコン絡みのこうした仕事・事業はこれまではなかったものである。新しいことなので試行錯誤も多かったようだが、瞬く間に一流企業に成長してしまった。ちなみに、プロ野球から実質的に撤退した近畿鉄道と楽天やライブドアの株式の時価総額を比較してみる。近鉄の約6000億円に対して楽天は約9000億円、ライブは1兆円を超えるときもあったそうだから驚く▼少なくとも、東京証券取引所の評価では、名門・近畿鉄道よりも名もなき楽天やライブの人気が高い。楽天はプロ野球に加盟し仙台に本拠を置き人気も絶頂だし、今のところは金持ちオーナーで気前もいい。もしかすると「白川以北一山百文」と蔑まれた東北にひと花咲かせるかもしれないのだから面白くも楽しい。 (遯)
05/2/26