2月25日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十四日】環境保護運動家のジオニーシオ・ジューリオ・リベイロ氏(61)が二十二日午後十時半ごろ、リオデジャネイロ州ノーヴァ・イグア市のチングアー自然保護区内の道で、カービン銃で頭を撃たれ死亡した。
リベイロ氏はNGO団体GDN(自然保護グループ)の顧問で、GDNは連邦政府が管轄する自然保護区としては同州最大である、チングアー保護区の生態系保護活動に取り組んでいた。「チングアー区住民の会」の集会に参加した後、徒歩で自宅に帰る途中被害に遭った。
警察と同区の環境保護運動家らは、殺害犯人はパウミットの違法採取や動物の捕獲を行う業者とみている。同氏は死の脅迫を受けていたという。
同州のイタジーバ保安局長官は、事件を重く見、二カ所の市警警察署、軍警二大隊を動員して捜査に当たらせることを決定。連邦警察と連邦検察庁も捜査に参加する。シウヴァ環境相はラセルダ連警長官とリオ州当局者と捜査の協力体制について意見を交わしたと述べた。
自然環境保護院(Ibama)の同区のメルセース監督官は、他の環境保護運動家も死の脅迫を受けおり、自身も自然資源を狙うグループに殴られたことがあり、運動家だった妻は十年前に同地区で殺害されたと語った。同地区にIbamaの監督官はわずか三人しかいない。
チングアー自然保護区は一九八九年に設立され、面積は二万六千六百六十ヘクタール。三千五百種類の動植物が生息するとみられている。