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04年に銀行の純益大幅増=イタウ銀、過去最高を記録

2月24日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙。フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十三日】イタウ銀行は二十二日、二〇〇四年度の純益が前年比一九・八%増の三十七億七千六百万レアルに達したと発表した。同行の純益は国内の銀行の中で最大かつ過去最高。ほかブラデスコ銀行は三十億六千万レアル(三二・七%増)、ブラジル銀行は三十億二千四百万レアル(二七・〇%)と、二行の純益が三十億レアルを突破した。ウニバンコ銀行は十二億八千三百万レアル(二一・九%増)、連邦経済公庫は結果をまだ発表していない。
 国内大手銀行の純益が増加した要因は、現行のマクロ経済政策から中期的な金利低下見通しまでさまざま。レアルプラン以前に銀行はインフレを利用することで利益を上げてきた。インフレが沈静化すると、各行はサービス手数料の徴収を開始。九四年に売り上げの八・八%を占めていた手数料収入は現在、一九・三%に上昇した。
 今後は融資に力が注がれていくとアナリストらはみる。経済成長が今後数年間続く見通しが確認されれば、金利が下がり、個人と企業の多くが融資を受けることが可能になる。サンパウロ州工業連盟が国際通貨基金(IMF)のデータをもとに調査した結果によると、融資の銀行業務全体に占める割合はブラジルでは三割に過ぎず、ほか三割は金利の高い公債への投資が占めているという。