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市庁舎前で「白昼市街戦」=ペルエイロら、軍警と衝突=サンパウロ市

  2月22日(火)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】サンパウロ市都心部市庁ビル前で十八日、ペルエイロ(乗合ワゴン)の抗議デモ隊一千二百人が鎮圧のため出動した軍警と衝突し、少なくとも十人が負傷した。いずれも軽症で済んだ。
 デモ隊は午前十時半ごろに集結して市庁ビル前の道路をバリケードで封鎖、公共設備を破壊したり投石などを始めたため、軍警機動隊が出動し制圧に当たった。しかしデモ隊は警官隊に抵抗したため機動隊が群衆に突入、各所で武力衝突がおき、一帯はさながら白昼市街戦の様相を呈した。
 軍警がゴム弾や催涙弾を射ち込んだことで、逃げ惑う群衆の怒号や悲鳴が交錯し、付近のパトリアルカ広場や隣接の通りは大混乱となった。商店や事務所は一斉にシャッターを降ろした。退散したデモ隊は軍警らが引き上げると、またぞろ結集して抗議を続行したため二時間後に再度機動隊が出動、同じ混乱を繰り返した。代表団が市当局と交渉することで午後七時、デモ隊は解散した。
 デモ隊は昨年分の業務代金や補助金など総額一千三百万レアルの支払いを求めていた。昨年一月以来デモは十五回に及んだが、前政権とは何ら進展は見られなかった。また軍警との衝突は今回が初めて。この混乱でデモ隊リーダー七人が逮捕された。