2月11日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙五日ー九日】ブラジル最大のお祭りのカーニバルが四日から行われ、サンバパレード会場では各サンバチームが絢爛さを競い合った。
サンパウロではアニェンビー会場で、リオより一足早い四日にパレードが始まった。渋滞で関係者やサンバチームの車が遅れたことで、先陣を切ったマンシャ・ベルデのパレードは予定より三十分遅れとなった。二日間でスペシャルグループの十六チームが競い合った。初日にはセーラ市長夫妻も駈けつけて明け方の最後のパレードまで観覧した。
八日に発表された審査結果で、優勝はインペリオ・デ・カーザヴェルデと決定した。二位は昨年のチャンピオンX9。優勝の呼び声が高かったローザ・デ・オウロは七位、ヴァイ・ヴァイは五位に終わった。下位二チームのバロカスとインペラドールは来年に二部落ちとなる。代わりに二部で上位二チームとなったガビオンとペルシェが入れ替わることになった。
リオ市ではカーニバル専用のマルケス・デ・サプカイ会場で五日、総勢四千五百人のモシダーデのサンバ隊が幕を開けた。二日間でスペシャルグループ十四チームがそれぞれのテーマを披露した。カーニバルの本場で世界一の豪華さを自負するだけあって、陣容は最低でも一チーム三千五百人、最高が四千五百人だった。また両市では各チームの申し合わせで全裸は禁止された。トップレスなどのセミヌードも昨年より少なく、露出を楽しみにしていた向きは期待外れだった。
レシフェ市では恒例の街頭カーニバルに百万人が参加し、主催者はギネスものだと自慢している。これには三台の山車と三十台のトリオ・エレトリコ(音響装置トラック)が市内を練り歩いた。
いっぽう変わったところではサンパウロ州海岸部のサンセバスチオン市で水上カーニバルが催された。マール(海)上で、カーニマルと名付けられ、百二十隻のヨットやボールが海上をパレードした。最も豪華な仮装と活気を見せた船にそれぞれ賞金が渡された。船に乗れなかった人々は沿岸で声援を送っていた。