2月5日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】保健監督庁(ANS)は、健康保険加入者に対するサービスを充実する一環として、継続して使用され、かつ品質の高い医薬品を保険の対象とする方向で検討を行っている。この案は、今月末までにコスタ保健相に提出される予定の健康保険法改正案に盛り込まれる見通し。
ANSのサントス長官は、医薬品は健康保険と切り離すべきではなく、救急診療費や入院費のように健康保険のオプションに組み入れなければならないと述べた。「現在、医薬品購入への保険適用は特別な商品として紹介されているが、これを健康保険の中に取り込む考えだ」。
健康保険法の改正案は、保険会社の競争を促進するために保険加入者が一定の加入期間を満たさなくても保険を変更できることなど、ANSが発案した提案を取り入れたものとなっている。公的医療機関である統一保健システムで行われた診療に対して保険会社が支払う対価の支払い方法の変更もANSは提案する。
また、同改正案は保険会社と医療機関との間の契約も義務付けている。契約により、保険会社は保険内容の突然の変更が難しくなる。これは昨年に義務付けられたが、有名無実となっているという。
同法の改正案に加え、ANSは経営不振に陥っている健康保険会社の営業停止を進めている。昨年末時点で保険会社の一〇%は経営状態が良くなく、過去六カ月間に同庁は約五十社の経営に介入した。今後もこうした活動は続けていくとサントス長官は述べた。