2月5日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】今年のインフレは、昨年からの金利上昇のためか鈍足でスタートした。一月の消費者物価指数は〇・五六%となり、昨年十二月比〇・一一ポイント低下とともに予想より〇・一六ポイント下げた。
食料品は第三週で値上げがあったものの、〇・〇六%の上昇にとどまった。衣料品は逆に〇・二七%の下げを見た。エコノミストらによると、これら必需品のほか、この時期に需要が増える旅行や教育関連の物価が据え置かれたのが要因だという。所得の増加が予想に反して低調だったところから、とくに例年に見られる入学費や授業料などは特に目立った値上げがなかったという。
いっぽう卸売り物価指数は一・一二%の上昇にとどまり、十二月より〇・五七ポイント下げた。衣料品は年末商戦の在庫売りで値を下げたため、一・三三%の減少となった。食料品は一・一五%の上昇だった。このため消費者物価指数も抑えられた。
エコノミストによると、これらはあくまでも一時的現象で、値上げによるインフレは早くて三月、遅くても六月ころから加速していくと見ている。今年の政府目標は五・一%だが、経済成長を遂げるには六%が妥当との見方を示している。