2月3日(木)
ブラジル日本都道府県人会連合会は一日、執行部会を開き、先日急逝したフェスチヴァル・ド・ジャポン(日本祭り)の有北和田之示実行委員長の後任人事について話し合った。現在、副実行委員長の田畑稔鹿児島県人会長が就任することで意見一致。二月中に代表者会議の承認を受けることにした。
昨年末から体調不良を訴えながらも、日本祭りの成功に向け尽力してきた有北実行委員長だが、一月二十八日にガンのため死去。八回目となる日本祭りは会場を移転したり、初めてとなる入場料の徴収などを検討したりとこれまでにない体制で行われることから、中沢宏一会長は早急に新たなトップを選出する必要があると執行部会を召集。新しい委員長の選出や体制作りを議題とした。
現在の副実行委員長である田畑鹿児島会長は、昨年、実行委員長を務めており、日本祭りについて詳しいことなどから、最適な人選だと執行部は判断。また、今年二月で鹿児島県人会長の任期が終了するため、県連副会長の職からも離れることになるが、現職の実行委員長が死去するという不測の事態を受け、田畑会長は実行委員長の肩書きで県連と関わることになった。
「亡くなる二週間前まで日本祭りの成功を祈っていた人だけに、何らかの形で名前を残したい」との中沢会長の方針で故有北さんは名誉実行委員長とすることも決まった。
中沢会長は「有北さんの思いを受け継いで県連一体となり成功させたい」と語った。執行部では近く代表者会議に諮った上で、田畑体制を始動させる考えだ。