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コラム オーリャ!

 一本の電話が、渡部和夫・百周年祭協会顧問の心の支えになっている。
 「新聞の批判など気にせず進めて」。くだんのセンター建設に関して、八十歳の一世女性から励まされたそうだ。先日懇談した際、渡部氏はこのエピソードをしみじみ二度も語っていた。
 次期文協会長選で、同協会理事長の上原幸啓氏が再選を逃せば、計画をフイにしかねない。日系社会の「総意」取り付けにも苦労している。
 プラン自体に魅力が乏しいのでは―。遠まわしに見直しを迫ると、「われわれの苦労をムダにするつもりか」。やや情動的な態度で訴えてきた。
 元判事だ。話し合いの場では冷静な理性を重んじることを知り尽くしている人物だけに、散文調の日本的感傷を露わにする、そのギャップが興味深かった。  (大)

05/2/1