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旅の感激よみがえる=ふるさと巡り参加者ら〃再集合〃

1月22日(土)

 アマゾン日本人入植七十五周年を記念して、アマゾン地方を訪問した第二十回「移民のふるさと巡り」(昨年九月十五日~二十二日、ブラジル日本都道府県人会連合会主催)。去る二十日正午から、参加者を集めた恒例の懇談会が石川県人会で行なわれ、雨の中、約四十人が出席。完成した報告書に目を通し、現像した写真を見せ合うなどして、旅を振り返った。
 伊東信比古さんの司会で進行し、南雲良治団長が「今までの中でも大変印象深い旅だった。追悼法要、慰霊祭にも出席した。普通の旅行社では出来ないこと。先没者の霊を慰め感謝することが、ふるさと巡りにしかできない一番大切なことなのでは」と挨拶。旅行中の思い出を文章にして日本の友人に送ったという佐川洋三さん(73、北海道)は「宮本養鶏場に非常に感動した。日本人のものすごさ、誇りを感じた」と感想を発表した。
 乾杯後、昼食会が始まり、それぞれのテーブルで思い出話に花が咲いた。
 「旅行はしょっちゅう行くけど、ふるさと巡りは全然違うんです」と口を揃えるのは、飯田正子さんと内海千代美さん。飯田さんは初参加の時、自分の生まれ故郷であるリンスを訪問。「リンスの人に良くしていただいて泣いたり笑ったり、最初の旅ですごく感激した」ため、以来毎回参加している。内海さんは今回で三回目。「もっと前から参加したかった。『ふるさと』を歌いながら故郷を思い出して涙が出る。やっぱりそこは日本人よね」と感慨深げに話した。
 昼食後、アマゾン訪問中のビデオが放映されると出席者は熱心に見入っていた。
 第二十一回ふるさと巡りの行き先も発表された。次回は四月頃。七泊八日の日程で、ウベルランジア、ゴイアニア、ゴイアス・ヴェーリョ、リオ・ヴェルデ、イトゥビアラ、フェルナンドポリスを回り、現地の日本人会などを訪問するほか、岡本・上野農場や歴史地区などを視察する。