1月13日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十二日】サンパウロ市およびABCDと呼ばれる近郊都市は十一日、早朝から降り始めた集中豪雨で出水が相次ぎ、交通機能や送電がマヒするなど大混乱をきたした。
サン・カエターノ市とサンベルナルド・ド・カンポ市は要所が交通不能となり陸の孤島と化した。同市とサント・アンドレ市との境のファベーラでは地滑りが発生し、三十軒以上が被害を受けた。幸いけが人は出なかった。またサンパウロ州都市圏鉄道公社(CPTM)の電車は二度にわたり運転を見合せ、市営バスでは、サン・マテウスとジャバクアラ間が運転見合わせとなった。午後七時の時点で、サンパウロ市内では五十三カ所で出水し、十二カ所が通行止めとなった。ABCD地区では通行止めが二十五カ所に上った。
最も被害の大きかったサンベルナルド・ド・カンポ市では、八十四ミリの降雨量を記録。これは一月分の平均降雨量に相当する。このため市中心部の市役所一帯は水に浸かり、同ビルは地階まで浸水したため業務は停止された。また同市を通り抜けるアンシエッタ道では川がはんらんして通行止めとなり、海岸地方への交通が遮断された。