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愛知万博祝いに行こう=愛知県人会、母県訪問団結成へ=県側、費用の一部助成=国際空港開港も〝目玉〝

1月11日(火)

 東海地方の新しい幕開けを祝いに行こう──。愛知県人会(林アンドレー会長)が今年九月、母県訪問団を結成して愛・地球博(愛知万博)を訪れる。県がブラジルから六十人、アルゼンチンから十人を招待するもの。今月三十日の定期総会から会員を対象に参加希望者の募集をスタートさせる。

 羽田宗義名誉会長によると、県人会の周年行事のたびに、県は母県を訪問するための助成を行なってきた。一昨年の創立四十五周年の時、万博の準備や中部国際空港の建設などが立て込んでいたため、実現しなかった。この代替事業として、万博訪問ツアーが計画された。
 九月四日に現地着で四泊五日の予定。往復航空券は自己負担で、県が滞在期間中の宿泊、食費、観光などの費用を持つ。万博会場に足を運ぶほか、来月十七日にオープンする二十四時間営業の中部国際空港も見学。神田真秋知事らとの交歓会も企画されている。
 県人会は旅行社から見積もりをとるなどして募集の準備を進めており、総会で詳細を発表する予定。林会長は「余裕があるなら枠を譲ってくれないかと、アルゼンチンから要請が入りました。うちも、いっぱいいっぱいでしょう」と話す。
 今年は二大事業(万博開催と中部国際空港の開港)に心躍る年になるという内容の新年挨拶がこのほど、同知事から県人会に届いた。羽田名誉会長が、総会の席上で全文を読み上げ、ツアー参加をPRする考えだ。
 公式サイトによると、愛・地球博は二十一世紀の人類が直面する地球規模の課題の解決の方向性と人類の生き方を発信するのが目的。多数の国・国際機関が参加して、「自然の叡智」をテーマとした新しい文化・文明の創造を目指す。三月二十五日から九月二十五日までの期間中、千五百万人の入場が見込まれている。