1月7日(金)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙六日】連邦政府支出情報システム(Siafi)のデータによると、政府は二〇〇四年、大統領専用機の新規購入に四千六百七十万ドル(昨年末時点の為替レートで約一億二千三百九十万レアル)を支出した。この額は都市の衛生環境整備計画に支出された五千三百六十万レアルの二・三倍に当たる。
ルーラ大統領はアクレ州で昨年四月、衛生環境の未整備により三十万人の子供が死亡したと前政権を非難、その整備のための予算には糸目をつけないと発言した。空軍の資料によると、大統領専用機の購入の正当化には、九・一一同時多発テロまで利用されたという。
都市の衛生環境整備計画には八億千八百八十万レアルの予算が認められていたが、六・五%しか実際には支出されなかった。一方、大統領専用機購入を含む空軍の航空機購入には五億七千二百五十万レアルの予算が承認され、その五五・一%に当たる三億千五百四十万レアルが支出されている。
公共投資全体の予算は百五十二億レアルで、支出されたのは五十一億レアル(三三・五%)。四〇%が最悪の状態、七〇%以上が整備不十分とみなされる全国の道路整備には、五億千五百三十万レアル(三二・九%)が支出された。〇三年には公共投資部門で百八十億レアルが支出されており、大幅な支出削減に成功したと言える〇四年だったが、国民生活より国防が重視されたことが、データにより明らかとなった。