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東西南北

1月6日(木)

 セーラサンパウロ市長は市の運営経費を二〇%削減する方針を打ち出した。削減額は年間六億レアルに達する見通し。削減方法の中心となるのは請負契約の見直しで、市場価格を上回る額で契約し、見直しに応じない企業は契約を切ることも検討されている。
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 サンパウロ州市警は四日、キャッシュカード偽造グループ七人を逮捕した。うち一人は殺人・被害者保護課の市警で、主犯の護衛を行っていた。主犯のクレイトン・サンターナ容疑者(24)は電子技術に精通し、現金自動預け払い機にチップを装填。預金者の暗証番号をコピーし、キャッシュカードを偽造していた。一味は一週間に五十万レアルを他人の口座から抜き取っていた。
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 オザスコ市ヴィスコンデ・デ・ノーヴァ・グラナダ通りで三日夜、販売員のエリータさん(24)が大雨で冠水した道路を車で走行中、コントロールを失って増水した水路に転落、行方不明となった。転落を目撃した男性(48)は橋に駆け寄り、彼女の手をつかんで助けようとしたがうまくいかず、車から出た直後にエリータさんは姿を消した。消防隊員らが翌日、一日かけて下流を捜索したが、彼女は発見されなかった。
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 サンパウロ州バーラ・ボニータ市で一九九六年に学生のジョアン・ポロット君(14)が交通事故で頭部四カ所を骨折し、半身不随となった。アゴスチニアノ神父は、同僚の依頼で入院中の同君を訪ね、手術をせずに祈祷で治した。医師や親族は奇跡とみなした。ブラジル司教協会は法王庁へ報告。法王庁はこれを奇跡とみなすかどうか審議し、三月に結論を出すことになった。