1月5日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】サンパウロ州検察庁(MPE)は、不当な高値で純正部品を販売するよう自動車販売店に強制したとして、フィアット、フォード、GM、フォルクスワーゲンの主要自動車メーカー四社を提訴した。販売店は、部品市場価格の八八・三%から六一九・七六%の価格で純正部品を販売するようメーカーに強制されていたという。
検察庁は、純正部品を消費者に使うようメーカーが販売店に強い続けることを差し止める仮処分を裁判所に求めた。さらに、工場納入価格の三〇%を超えて販売店に部品を卸さないよう規制する考えだ。
例えば、GMのセルタ二〇〇二年モデルの新車は一万六千三百六十レアルで販売されているが、販売店で純正部品を購入して組み立てた場合、十一万千六百六レアルとなる。こうした不当に高い価格は数年前から続き、消費者に損害を与えてきたと検察庁はみなしている。
メーカー側は、販売店に供給する純正部品は部品市場で販売されるものより高品質だから価格も高いと価格を正当化し、マージンが大きすぎると販売店を非難。一方、部品メーカーは、工場に納入する部品と自社ルートで市場に流通させる部品とは品質が同じだと保証している。
自動車販売店全国連合のマイア会長は三日、メーカーからの仕入れを義務付けられているため、販売店は市場価格よりも高い値段で購入せざるを得ないと述べた。自動車製造業協会のソテーロ事務局長は、販売店の営業についてコメントはしないと話している。