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コラム オーリャ!

 一年の終わりにこんな結末が用意されていたとは誰が想像しただろう。スマトラ沖地震のニュースは世間のクリスマス明けの穏やかな気分を一転させ、地震被害の悲惨さを改めて認識させた。
 「地震、雷、火事、親父」の「雷」や「親父」の脅威が薄れつつある日本では、地震の怖さがいっそう際立つ。新潟中越の悲劇的な映像も印象に残る一年だった。
 映像といえば、世界的な大物写真家が相次いで亡くなった年としても記憶されるだろう。「決定的瞬間」で知られたブレッソン(仏)や、ニュートン(独)、アベドン(米)らの鮮烈で彫りの深い「視線」を失ったのはなんとも惜しい。
 さて、〇五年という印画紙にはどんなイメージが焼き付けられるか。色調で例えるなら、暗いモノクロではなく、バラ色であって欲しいと願うばかりだ。    (大)

04/12/28