12月24日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十日】美を追求するのは女性の一生の夢とされてきたが、現代では低年齢化し、学生の間でそれがすでに始まっている。しかも女子に限らず男子にも浸透している。しかし美容薬ややせ薬を医師の処方なく、しかも副作用を知らずに服用しているのがほとんどで、専門家は注意を促している。
カンピーナス州立大学の保健科研究グループが調査したところによると、若者の六〇%が肢体を美しくさせるための手段を講じているという。そのうちの一一・一八%がダイエット薬品を服用し、二・三九%は筋肉美を得るために筋肉増強剤を使用している。しかもその八〇%は薬品自体を知らず、副作用も調べていない。またこうしたダイエットについて医師に相談したのはわずか一五・八六%だった。大半は友達が服用しているからと回答。またネット販売で二千のサイトがあり、その中から通信販売で入手した人が圧倒的だった。
この調査はサンパウロ州サンカエターノ市の十四歳から十八歳の学生二千二百十九人を対象に行われ、男子千百三十八人、女子千八十一人が回答した。それによると、女子の六・六六%、男子の一〇・七二%が自分の肢体に満足していないとした。美を追求するのは男性を意識してではなく、同性へのライバル意識が大半を占めた。また平均体重範囲内の一二%が、またそれ以下の体重いわゆるヤセ型の六%が、ダイエット薬品を服用していると答えた。