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SUSで高度医療=追加料金支払いに反対も

12月23日(木)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】下院の保健特別委員会は統一保健センター(SUS)の運営改正案を承認し、立憲審議会に上申することを決定した。改正案は立憲審議会で承認されれば、上院に送られ表決される。
 改正案は、無料診療を行っているSUSで、追加料金を支払うことで、より医療レベルの高い病院を利用でき、かつ医師も選択できるというもの。これにより毎月高額な積立金を支払う民間の健康プランへの加入が不要になるとしている。
 しかし、保健相をはじめとする関係者の反対も多い。反対者はこれにより、SUS内で差別待遇が生じる可能性が強いとみている。それでなくてもSUSでの診療待ち時間に対する不平が出ている中、追加料金を払った「特別待遇者」が優先的に扱われたのでは、SUSとしての性質を失うものだと指摘している。

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