エコノミーア

12月15日(水)

 アルコール燃料の値上げとガソリン・アルコール両用エンジンの開発で、外国人投資家がアルコール生産に食指を動かしている。注目を浴びているのがリオ州の精製所。八〇年代は二十二カ所あった精製所が、国策計画の終了とともに七カ所を残して閉鎖した。最近気候が多雨となりサトウキビ栽培には好条件とされる。ここへ四千四百万レアルを投じて、十五の精製所を復活させる計画だ。
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 米国の革製品高級ブランド「グッチ」がブラジルで乗馬用のジャケットや上着、乗馬ズボンなどの衣類、備品一切を製造するため進出する。ファッション・デザイナーはパトリッシア・グッチ氏。同社は伸縮自在で洗っても変質しないな特製なめし革から始める。同社は米国市場で評判を獲得、乗馬愛好者の多いブラジル市場を第二の目的地に選んだという。
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 セーフガード方式の容認可否で対立する伯亜間貿易でアモリン外相は、もっと創造的な打開策を模索するよう亜国へ求めた。例えばジョイント・ベンチャーとか政府購入資材への入札参加、持続可能な工業政策など、いくらでもある。一方でサンパウロ大学のドゥッパス教授は、メルコスルのパートナーとして亜国は快癒の見込みがない重病人だとしている。
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 中国レノーボ社によるIMBのPC部門買収により〇五年の上半期、ブラジルIMBは、中国製密輸コンピューターの防波堤となる。ブラジルIBMは五年間、中国IBMから廉価な部品供給を受ける。これでブラジル市場の七五%を牛耳り、税金も払わない密輸PC部品を退治できるという。中国IBMから供給されるPC部品は、密輸品を購入していた個人や小零細企業向けに販売される。