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肩の手術、新技術=友好病院で公開

12月14日(火)

 より迅速な肩の手術を可能にする新たな医療技術を用いた手術が、南米で初めて七日、日伯友好病院(大久保拓司院長)で行なわれ、同病院および近隣の整形外科医らにも公開された。
 肩の事故による損傷や腱鞘炎、五十肩などの手術に関節鏡(内視鏡)を用いる関節鏡視下手術は、従来のメスで患部を開く切開法に比べて、手術の傷が小さく、肩の筋肉を痛めないため、リハビリがよりスムーズになる。
 さらに、骨と筋肉をつなげる「OPUS」と呼ばれる新しい医療機器を使用することで、これまで二、三時間かかっていた手術がわずか四十分で完了するという。大久保院長は「患者の負担を減らすことができる」と話しており、今後同病院でも取り入れる。
 同技術を開発した米国マイアミ大学のルイス・アルベルト・ヴァルガス・オルティス整形外科医は、病院側の誘いを受けて、公開手術を行なった。オルティス医師は八日、ミナスジェライス州で開かれる学会で同技術を発表するために来伯した。