親の残した日本語書籍と同様、仏壇が二世、三世らにとっては、「粗大ごみ」だという話は、説得力がある。宗教によっては、非日系人もそれを新たに買い求めているというのにだ。
最近、そうした仏壇をインテリア(室内装飾)に活用している年配の二世夫婦の話を聞いた。サーラやアパルタメントの入り口付近に置いていたのだ。「けっこう、おさまっていた」と実際見た人の感想。
尤も、仏壇自体もサーラも、相当〃立派〃でないと、映えないのは確かだ。金ぴかが活かされるからである。このインテリア用品と化したものにはロウソク、線香の類いは一切灯されない。鐘も叩かれない。お供え物ももちろんない。本来の「性格」はすべて否定される。
あなたは、こうまでして「残す」ことはない、と考えるか。 (神)
04/12/11