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東西南北

12月9日(木)

 歴史遺産に指定されている、サンパウロ市ルース区チラデンテス大通りの軍警機動隊本部建物で七日午前三時、火災が発生した。火は五時間にわたって燃え続け、倉庫と訓練室、宿舎など千八百平方メートルを焼失した。火はマットや制服を保管する倉庫から出火した。原因は漏電とみられる。小博物館として軍警の歴史に関する史料が保管されていたが、焼失は免れた。
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 サンパウロ州プライア・グランデ市で配線工のジョゼ・C・スペルビ(49)が、主婦である自分の娘(29)を乱暴した容疑で逮捕された。ジョゼは、娘と孫の三人で一部屋に同居しており、夜中に娘の体を求めた。娘は金銭を与え売春婦を探すよう命じたが、娘を縛り上げ強引にことに及んだ。ジョゼが就寝したスキに娘は逃げ出し、弟に守られて警察へ父親を告発した。
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 カンピーナス市で七日、百人から二百人に上るカメロー(露天商)らが市内の目抜き通りで騒動を起こして警官約五十人と衝突、四人が逮捕され、四人が軽い傷を負った。カメローらは、市警が一万九千枚に上る海賊版CDを差し押さえたのに反発して午前九時ごろ抗議行動を開始。商店を閉めるよう命令し、従わなかった店のショーウインドーを割り、店員に卵を投げ付けるなど乱暴に発展した。催涙ガス弾や胡椒スプレーを使い、軍警が完全に鎮圧したのは午後二時だった。
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 二〇〇二年にサンパウロ州の一人当たりの年間所得は一万千三百五十三レアルと、リオデジャネイロ州(一万千四百五十九レアル)に追い抜かれ三位に転落した。工業部門の不振がサンパウロ州の足を引っ張る一方、リオ州は石油部門が好調で、人口増加率がサンパウロ州より低かったため一人当たりの所得が伸びた。トップは連邦直轄区(一万六千三百六十一レアル)、最下位はマラニョン州(千九百四十九レアル)。