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コラム 樹海

  今頃の学生さんは―とは笑うまい。が、それにしてもちょっと勉強が足りない。「憂える」の意味を「喜ぶ」と答える大学生がいっぱいいるのだそうな。「露骨に」の問題には「おおげさに」の回答が83%と少し。そんなバカなと申し上げたいところだが、「懐柔する」に対して「賄賂をもらう」と試験用紙に書く学生が50%だそうだから、ウーンと唸ってしまう▼れっきとしたところが発表したのだから、まさかのことに嘘偽りはあるまい。これによると、大学生になったのに国語力の力が中学生程度なのが国立大学で6%、私立はもっと悪くて6・8%だそうだ。こんな国語の力で講義を理解できるのかどうか?と心配になってしまう。恐らく―教授の難しい話を理解するのは無理であろう。国語が駄目では、算数にしても理科にしても社会も歴史もが駄目なのである▼学生がこんなていたらくでは、日本の将来は真っ暗の闇である。「ゆとり教育」とか称しているが、学問の基礎は小学校と中学校にある。少々の厳しさはあってもいいから、兎にも角にも「勉強の大切さ」をきちんと教え込み、実践させる。やれ教育漢字だとかの前に、一つでも多くの漢字を教え覚えさせることの大切さを尊びたい▼本を読まないのも漢字や語彙の不足に繋がるかもしれない。もう一つはパソコンの使用がある。あれは音で漢字も言葉も出てくるので基本を知らないと大きな誤りになってしまう。そこいらの事をも含めての根本的な対策を講じないと国家滅亡にも通じかねない。 (遯)

04/11/30