11月26日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】サンパウロ連邦大学神経学科が七十五人の常習者から聞き取り調査を行った結果、女性のクラック常習者が増加し、常習者のほとんどが購入資金のために売春をしていることが明らかになった。
調査によると、七十五人のうち年齢は二十一歳から三十歳が一番多く三六%、次いで三十一歳から四十歳までが三二%、二十歳以下が二三%、四十一歳以上が九%の順だった。このうち定職についているのがわずか九%で、残りは無職。
女性全員が売春行為でクラック購入資金を得ていた。売春行為は毎日行うが六二%、週二回が五%、三回が一一%、四回が九%、五回が五%、週末のみが五%だった。中には一日九回もやってのける女性もいた。
男性の中毒患者は薬代欲しさに強盗や殺人まで犯すが、女性にはその勇気がないことはもとより、世間に迷惑をかけ、社会の表面に出ることを嫌う意識が強い結果と同大学は分析している。
さらにクラックに染まった経路として、友人が四五%、恋人が二七%、学校内が一二%、その他が一六%だった。また常用については九三%が毎日、七%が週三回と答えた。また自分の意志から売春行為を始めたが八三%と圧倒的に多く、さらに最初から現在に至るまでコンドームを使用していないが九三%だった。
彼女らの語録を紹介すると、「三人の子供がいるが、警察に検挙された時に施設に預けられ、今は面会も許されない。三人目は麻薬密売人に代金を体で支払った」(23)。「親から勘当され十七歳で家から追い出された」(21)。「禁断症状を抑えることが出来ない。逮捕されたら警察をブチ壊してでも出てきて薬を吸う」(21)。「五レアルでも十レアルでも売春する」(27)。「体を売っているのではなく、貸しているだけ」(47)。「相手がいたら何回でもやる。一日に九回に及んだこともある」(17)。
また、最初の売春行為については一様に、感情より先に目の前に薬が焼きついて、薬の欲望が先走って行為は何ら気にならなかったと語った。