11月26日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十二日】マルタサンパウロ市長が先の市長選挙での敗北はルーラ政権の失政のせいだと発言したことで、ルーラ大統領が激怒した。労働者党(PT)幹部も不快感をあらわにし、同党下院リーダーのルイジーニョ議員は「安易な責任転嫁だ」と激しく反論している。党内では先頃内閣人事をめぐり大統領批判が飛び出したばかりで、また一人不平分子が現われた感じだ。
マルタ市長は二十一日に開かれた党幹部会で演説し、選挙敗北の原因は経済政策とくに市民の生活改善策が打ち出されなかったとしてルーラ大統領とパロッシ財務相を非難した。大統領は出席しなかったが、大統領官邸で議事録を読んで激怒したという。ルイジーニョ議員は大統領と面談の後、マルタ市長に反論、党として全力を挙げて応援したのに、マルタ陣営の選挙対策の失敗をルーラ政権に責任転嫁するのは筋違いも甚だしいとのコメントを発表した。