11月23日(火)
サンパウロ市中央部カンブシー区の工場跡で二十一日正午ごろ火災が発生し、そこに住んでいたホームレス二人が負傷し、十七人が煙で中毒を起こした。現場には十八台の消防車が出動し火災は二時間後に鎮火。住民らによると、アレモンと呼ばれる古紙回収人が自分の棲家を二人の性転換者に奪われた仕返しに火をつけたという。
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武装した十五人組が二十日朝、ミナス・ジェライス州北東部フェリス・ブルゴ市の農場で土地占拠運動(MST)のキャンプに侵入して小屋に放火した上、メンバー五人を射殺、十三人以上にけがを負わせた。植民農地改革院によると、この農場は二〇〇二年にMSTに占拠された後、約八十家族が生活していた。同院は虐殺事件とみなして調査を開始。
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アマゾナス州連邦警察は十九日未明、麻薬密売および盗難車販売容疑などで警部二人、市警官十二人、麻薬密売人五人を逮捕した。今回の逮捕者は全員二〇〇三年五月以降指名手配されていた。ほか二人が現在逃亡中。主犯格のカヴァルカンチ警部は二十七年、ヌーネス警部は二十二年の刑を求刑されている。
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高等司法裁判所は十九日、離婚後も共有名義の不動産に住みつづける元妻(夫)は、その不動産を貸して得られるべき家賃の半額に相当する金を、出て行った元夫(妻)に支払わなければならないとする判決を下した。これは、リオ・グランデ・ド・スル州で離婚した夫婦の元夫が元妻を相手に起こしていた訴えに司法が判断を下したもので、全国初の判決。この夫婦は離婚の際、不動産について協定を結んでいなかった。