11月23日(火)
白組の巻返しに期待!――。年末の風物詩としてすっかり恒例となった「ブラジル紅白歌合戦」(日本アマチュア歌謡連盟ブラジル本部、日伯音楽協会主催)の第十回目が、十二月五日午前九時より、ブラジル日本文化協会大講堂で行なわれる。
サンパウロ州のほかパラナ州、マット・グロッソ州などから五十組百人が出場。六歳から八十四歳までが唱歌、民謡、歌謡を披露する。昨年までは、女性の紅組が六勝三敗とリードしている。
同歌合戦は、海老沢勝二NHK日本放送協会会長によって、「NHK紅白歌合戦」以外の唯一の紅白歌合戦として認められており、昨年から、NHKと同じ海老沢会長名入りの優勝旗が使われるようになった。「日本とブラジルに一旗ずつ、世界に二旗しかないもの」と、日伯音楽協会の北川彰久会長は誇らしげ。
今年で任期を終えて日本へ帰国することが決まった渡辺博文化班領事が、白組で出場、『島唄』を披露する。紅組は、「第五十一回全伯歌謡・唱歌コンクール」で優勝、日本でも「日本アマチュア歌謡祭」に出場し優秀歌唱賞を受賞した西村マリさん(18)の『涙そうそう』で対抗する。
藤間流日本舞踊学校、ブラジル太鼓協会、タウバテ少年少女民謡会も特別出演。会場では、ブッフェ・みどりの食堂を完備し、年末の贈答品の出店もある。
審査委員は石田仁宏総領事、上原幸啓文協会長、和井武一援協会長、中沢宏一県連会長ら約四十名。伴奏は、NAK・BAND。
入場は無料だが、協力券(十五レアル)あり。「希望の家、こどものその、憩の園の園生を招待、各団体で販売している入場券の売り上げは、そのまま寄付になります。皆様、お誘い合わせの上、ぜひご来場ください」と北川会長は呼び掛けている。
問い合わせは、日伯音楽協会(11・275・8277)まで。