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月賦販売にブレーキ=基本金利上昇で消費者心理に影=サンパウロ州

11月5日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】ここ数カ月間売上増に貢献してきたクレジット販売は十月に入ってブレーキがかかり、今年のクリスマス商戦が当初予想より振るわない可能性が高まってきた。
 サンパウロ州商業連盟によると、今年十月のクレジット販売額は前年同月比一・二%減と、二〇〇三年九月以降初めてマイナスを記録した。同連盟のエコノミスト、アルフィエリ氏は、祝日一日と日曜日に実施された二度の選挙が減少の一因とみており、〇三年十月以降、回復基調にあった景気を考慮すると、マイナス転換の意味はより重くなると評価した。また、基本金利の上昇がクレジット販売に水を差していると警告した。
 家電製品と家具のチェーン店最大手、カーザス・バイーアは十月のクレジット販売が前月比で二%減少した。基本金利が上昇すると、同店がクレジットの金利を当面据え置いても、消費者はローンを抱えるのに弱腰になると社長のクライン氏はコメントした。
 クレジット販売減少という状況変化に対し、同販売が売上に占める割合の高い小売店は、十一月に入って販売促進キャンペーンを開始。逆に利益確保に金利割引を減らす店も出現している。十月の販売結果と基本金利引き上げが年末まで継続されるリスクに商店主らは頭を痛めている。