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東西南北

10月19日(火)

 ブラジリア連邦司法裁判所建物の十階レストランの床が十五日食事時間の直前、十センチ落ち込んだ。裁判長は職員全員に退避勧告を出した。十八日は全館立ち入りを禁止。同建物は六九年竣工、職員千人と毎日訴訟手続きのために訪れる人が五千人いる。八階と九階に支柱を立て、天井が落ちないように応急措置をした。関係者は崩れる心配はないという。
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 路線バス会社のヴィアソン・タブーは、ラランジャ(名義賃貸人)の同社元車掌ジェルソン・A・ルセーナ他三人を共営者に迎え、四人名義で多額の借り入れ金を起こし踏み倒した。裁判所は資産の差し押さえに訪れたが、寿司詰めのような小さなラランジャらの家を見て手ぶらで帰還。四人は共営者にされたことを知らないし、銀行口座を差し押さえられ引き出せないので驚いている。
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 TVバンデイランテスの番組「ジョーゴ・デ・ヴィーダ」で拳銃を持ったモアシル・C・ボルジェス(38)が十七日午後五時四十四分、突然ナマ放送に六分間も出演した。同人は一カ月前から、前妻とヨリを戻したく同番組に参加を希望していた。番組制作者は前妻に連絡したが、再会を拒絶した。司会者がパゴデイロと会見中に、同人が飛び込んだ。パゴデイロはおちょくりショーかと思ったといっている。
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 ブラジルが海外危険情報に登場した。報じたのはフランスとイギリス、オーストラリア、米国、カナダ。麻薬常用者の急増、婦女暴行、武装した強盗、電撃誘拐、暴力的デモ、テロ・シンパ、各種詐欺、カオス的交通渋滞、タクシー強盗などで物騒なことおびただしい。五カ国の外務省が発行する旅行者手引きのブラジルのページに、このように書いてある。