10月8日(金)
十月二十六日から、機械読み取り(MRP)式パスポート以外の人は、アメリカを訪問・通過する場合にビザが必要となる。ブラジル内でMRP式旅券を発行しているのはサンパウロ総領事館だけなので、それ以外の公館で取得した人は、米国経由で日本に行く場合などにビザが必要となる可能性がある。非MRP式旅券でビザなしの場合、米国入管で入国拒否されることもありえるので、注意が必要だ。
なお、MRP式旅券の人は今までどおり。
米国を訪問・通過する予定のある人は、自分の旅券がMRP式かどうか確認する必要がある。二十五日にブラジルを出発する人も、米国入国は二十六日になるので注意。
日本国内で発行されている旅券は基本的にMRP式だが、ブラジル内ではサンパウロ総領事館のみが発行可能な機械を持っている。他公館で取得した場合、MRP式でない可能性が高い。
昨年一年間にクリチーバ総領事館で発行した旅券総数は百三十六件で、うちMRP式は二十九件のみ。リオ総領事館では九十四件中、三十一件だった。つまり、残りの大半を占める非MRP式旅券取得者には、米国ビザが必要になる。
ちなみに聖総領事館以外でMRP式の発行申請をする場合、東京やサンパウロ市に送って作製するため約一カ月かかる。非MRP式は一週間で発行でき、料金も同じ。
MRP式かどうか見分けるには、次の二つの方法がある。パスポートの身分情報欄下部に「THIS JAPANESE PASSPORT IS NOT MACHINE READABLE」と記載されている場合には非MRP式。
もしくは、本人の写真を掲載している部分が、紙焼き写真を貼り付けてその上から透明フィルムをラミネートして被せている場合は非MRP式。紙焼き写真を貼り付けているようなデコボコがなく、印刷されたようになっている場合はMRP式だ。
今までは、日本人のようなビザ免除プログラムの対象国人の入国はビザを必要としなかったが、9・11テロ以来、米国は外国人の入国を厳しく規制しており、今回の措置となった。