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カ・ボニート=盛大に高速道路開通式=文協太鼓部が華添える

10月5日(火)

 サンパウロ州南西部カッポン・ボニート市民の長い間の念願であったカッポン・ボニートとイタペチニンガ間六十八キロを結ぶ高速道路(SP127号線)の開通式が九月十一日、ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事を迎えて盛大に行われた。カッポン・ボニート文化体育協会(堤正昭会長)の太鼓部が見事な演奏を披露し、めでたい式典に華をそえた。
 この高速道路開通で、サンパウロ市までの二百二十五キロは全て高速道路で結ばれ、サンパウロ州南西部地方の農業、牧畜業、教育や観光開発に大いに威力を発揮するものと期待されている。
 挨拶に立ったアウキミン知事は「サンパウロ州の道路網は全国で一番整備されている。この高速道路開通でこの地方の発展に拍車がかかり、それはサンパウロ州の発展に大いに貢献する。また文協太鼓部の見事な演奏にお礼を言いたい」と述べた。
 また、田村カズシ・ロベルト同市長は「サンパウロ州でも最も発展の遅れていた地域だったが、すでに二つのホテルも建築中であり、農牧業や観光などの投資を大いに期待している。また知事には食品加工部を擁する大学の建設やパラナ州境までの高速道路の延長工事をお願いしたい」と強調した。
 堤文協会長は「十年来、待ちわびていた念願の高速道路の開通、本当にうれしいです。知事からもほめてもらいましたが、こちらでは和太鼓演奏がブームになっており、文化体育協会太鼓部は周辺の各都市から招待を受け、演奏をして喜ばれています。この道路開通で近くの日本人会や文化協会との交流ももっと緊密になり、大変ありがたい事です」と喜んだ。