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コラム オーリャ!

 日伯関係の現実を見せ付けられた思いがした。十六日にブラジリアで行われた日伯首脳会談後の記者説明会のことだ。
 外務省の方針により、説明会はブラジル側メディアと日本から同行する記者団と別々に実施。邦字紙は、ブラジル側メディアの扱いとなった。
 八年ぶりの首相訪問だけに、多数の記者が集まると予想した私は少しでもいい場所に座ろうと、早々に会場へ。同時通訳だけでなく、日本語とポ語による資料に加え、英語とスペイン語も。
 首脳会談の注目度はさすが――と思ったのもつかの間、一向に会場が埋まる気配がない。結局、邦字紙記者二人を含む四人が出席したのみ。共同声明では「日伯関係の強化」が謳われたが、今回ブラジル国民にその声は届かなかった。首相が銅メダリストのマラソン選手と面会したことだけが、記憶に残るのなら余りにも寂しすぎる。(記)

    04/09/24