9月22日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十一日】原油の国際相場がバレル当たり五十ドルに迫り、ブラジルの鉄鋼各社は大量注文でフル生産に入るなど国際経済界に、キナ臭さが帯びてきた。ペトロブラス石油公団は、二カ月毎の価格調整を示唆した。イラク情勢が原油高の要因になっている。
ナジャフの混乱でイラクの原油生産が半減した。今後のイラク情勢次第では、同国の原油輸出中止もあると懸念される。イラクへの武力介入の理由が不明瞭となったいま、本当の目的は何であったのか。
今後どのように展開するのか、一寸先は闇といえそうだ。産業の血、ディーゼルオイルを輸入に頼るブラジルは、イラクとパレスチナの陽動関係から目が離せない。