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現職軍警2人の身柄拘束=ホームレス連続殺人=非番の警備中にトラブルか

9月17日(金)

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】サンパウロ州保安局は十五日、市内中心部で発生したホームレス連続暴行殺人事件の有力容疑者二人の身柄を拘束した。二人は現職の軍警のため、身柄を軍警内の犯行捜査課に移されて取り調べを受ける。 保安当局は動機など詳細について発表を控えているが、容疑者らは時間外の警備活動の際にホームレスと何らかのトラブルが発生したことから殺傷に及んだものと見られている。さらに二人の他に警備員も容疑者として浮かび上がり、家宅捜索で犯行時に目撃されたものと類似した服に血痕が付着しているのが発見された。この容疑者は市民警備員の叔父に当たることから、当局は市民警備員のアルバイトグループとの関連も追及している。
 当局によると、容疑者の軍警は市内第一部隊に所属するかたわら、非番時は市内中心部の警備と称して商店やビル住居人から警備料を徴収しているグループのリーダーだった。
 今回の事件では何らかのトラブルで揉めていた二人の殺害が目的で一人は目的を果たしたが、もう一人は命を取り止めた。当局はこの被害者の事情聴取で顔写真から容疑者を割り出した。さらに事件当日、現場付近をパトロールしている映像がビルの防犯カメラに取らえられていることも決め手となった。
 サンパウロ州保安局のサウロ長官は、〃捕らえてみれば我が子なり〃で苦渋の色を見せながらも「誰であれ犯罪は厳しく罰する」との態度を示し、全貌を明らかにすると公約した十八日のタイムリミットまでには詳細を発表するとの所見を示した。