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伯日議員連盟が首相を表敬=交流の拡大発展誓う=首相「百周年に向け」

9月17日(金)

 【ブラジリア発=下薗昌記記者】百周年に向け、さらなる交流を――。小泉首相は十五日午後、首都ブラジリアに到着し、宿泊先のホテルで、小林パウロ下議が会長を務める伯日議員連盟や、地元ブラジリアの日系団体代表らの表敬訪問を受けた。
 同午後七時すぎ、ホテル内のVIPルームで小林会長や高山ヒデカズ下議、上野アントニオ元下議らが表敬。現在、下院百二十五人、上院二十二人とブラジル議会でも最大の規模を誇る同議員連盟だけに、予定の十五分を大幅に上回る約三十分間の熱のこもった懇談が続いた。
 冒頭、小泉首相と固く握手をかわした小林会長は「小泉総理のもと、日伯間はさらに関係強化ができる」とあいさつ。
 四年後に、移民百周年を控えることから議員交流の拡大や、百周年記念事業への支援、文化交流への期待が議員連盟から寄せられた。特に、高山下議からはパラナ州の百周年記念事業としてロンドリーナ市内に設立を予定する「技術連邦大学」への支援を訴えた。
 これに対し小泉首相は「二〇〇八年に向けさらに交流を拡大発展してゆきたい。要望事項については何ができるかということを検討したい」と、今後も熱い思いで日伯間の発展に向かうと前向きな姿勢をみせた。
 表敬訪問後、ニッケイ新聞記者の取材に答えた上野元下議は「日伯関係を促進する重要性がわかってもらえたと思う」と笑顔を見せ手ごたえを感じていた。
 またその後、午後八時から約三十分間地元の日系団体代表らと懇談。小泉首相は「移民百周年はめったにない節目であり日伯関係をよい方向に進めていきたい」などと語った。